-追悼- David Bowie

2016年6月22日
69歳の誕生日、また世界中から大きな期待がよせられていた25作目のアルバムリリースの直後である2016年1月11日、デヴィッド・ボウイは癌との戦いを終え、静かに息をひきとりました。このニュースは世界中を深い悲しみに包みました。
ジギー・スターダストからアラジン・セイン、そしてシン・ホワイト・デュークと彼の音楽の歴史からみても、今日に至るまでデヴィッド・ボウイはいかなるどのミュージシャンよりもそのルックスを変え続けました。彼こそスタイルと変化の王であると言っても過言ではありません。
恐れを知らない自己表現はもちろんのこと、彼のルー・リード、イギー・ポップ、ミック・ジャガー、そしてジョン・レノン等との友情とコラボレーションは彼をロックンロール界の中心に君臨させました。

最期までショーマンであることを貫き通したボウイの生涯は文字通りのアート作品でした。それは彼の最後のアルバムであり、独創的なプロジェクトでもあった『ブラックスター』、その中のシングル曲『ラザルス』でも表現されています。
ボウイが自身の人生の終わりを見据えながらもアルバムの作成に臨んだ事実からすれば、その歌詞は彼のお別れメッセージであるように思えます。『見上げてごらん、僕は天国にいる』というフレーズなどは、世界中の熱狂的なデヴィッド・ボウイファン達に直接語りかけているかのようです。

本当の意味で先見の明があったボウイは実に唯一無二のユニークな人でした。彼の音楽、そしてその個性的なスタイルは世界中のファンやクリエイティブな多くの業界に対して多大なる影響を与えました。
彼の友人でもあり、長きにわたる共同制作者でもあったミック・ロックはボウイを偲んでこう話しています。



"彼はある意味、モッズそのものだった。モッズの精神は常に変化をし続け、流行の最先端であり続けるというところにあるが、デヴィッドは流行の最先端というような感覚からはかけ離れていたよ。彼は周りに影響を受けることなく、ただ彼がしたいスタイルをする。そして、その全てがいつも最先端の一歩先をいっていたんだ。"- ミック・ロック




ボウイが常に全ての最先端の一歩先をいっていたというイメージは、まさにその通りでしょう。
彼は、その音楽においても、観客を魅了するキャラクターやパフォーマンスを含めたビジュアルにおいても神がかったかのような存在でした。彼は、何十年にも渡り、その音楽と色彩豊かなビジュアルが一度見たら忘れることのできないような作品を次々に編み出してきたのです。

そんなデヴィッド・ボウイを讃え、彼の軌跡とそれを象徴するファッションをいくつか振り返ってみましょう。

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ボウイは、ショーマンであり、スタイルのカメレオンであり、既成概念の破壊者であり、また常に未来を信じた楽観主義者でした。周りを追うことをせず、影響されず、自分自身のスタイルを追い求め作り上げてきました。
彼は、この先も何世代にも渡りデヴィッド・ボウイという存在にインスパイアされ続ける人々の中で伝説として生き続けるでしょう。

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